上手な話し方のコツ
上手な話し方のコツビジネス敬語のポイント |
ビジネス敬語のポイント
敬語が最も多く活用されるのはやはりビジネスの場においてでしょう。
ここでは、会社内の様々なケースを想定して具体的なビジネス敬語の使い方をご紹介します。
上司の予定を聞く時
例えば、会議やパーティーの出席者を上司に確認する時、こんな言葉を使っていませんか?
「課長、今日のパーティーには社長も出席するんですか?」
これでは社長に対して尊敬語が使われていません。
「課長、今日のパーティーには社長もご出席なさるのですか?」
とするべきでしょう。
上司に連絡や伝言を伝える時
上司に連絡や伝言をするときのポイントは地位、上下関係に留意する事です。
「部長、社長が呼んでいます」という話し方は間違いです。
部長よりも社長の方が上の立場になりますから
「部長、社長がお呼びです」となるわけです。
次は間違えやすい例えとなりますが
「部長、社長が社員旅行の事で会いたいそうです」などとよく言います。
この場合伝言する人は部長よりも目下ですから
「部長、社長が社員旅行の事でお会いしたいそうです」
とするのが正しい話し方です。
それでは逆に課長からさらにその上司である部長への伝言を頼まれた時はどうでしょうか。
「○○君、部長の所へ行って後で例の件で相談に行くと言っておいてもらえないか」
という伝言を言い付かったとしましょう。部長と課長、両方の部下である○○君は
どのように伝言を伝えればよいでしょうか。
「部長、後で課長が相談に行くとおっしゃっていました」
これでは部長と課長のどちらが偉いのかはっきりしません。
このような場合は実際に、課長が部長に話すような感覚で敬語を使うようにしましょう。
「部長、後ほど課長がご相談にうかがいたいと申しておりました」
これが正しい敬語表現です。
目上の人へのねぎらい
仕事を終えて会社を後にする時、どのような挨拶がふさわしいのでしょうか。
同僚同士なら「ご苦労様でした」でもかまいませんが上司に向かって
この表現は使うべきではありません。「ご苦労様」は立場が上の人が
下の人に対して使う言葉なのです。上司にははもちろん、同僚にもなるべく
「お疲れ様でした」を使うのが無難です。
家族について話す場合
社内で家族の事を話す場合は身内を自分と同じ位置に置く事を忘れずにしましょう。
女性が職場で「お母さんがよろしくと言っていました」などと言っているのを
よく耳にしますが、身内に敬称を使うのはもちろん間違いです。
「私の母が〜」「家内が〜」で始めて「申しておりました」と謙譲語で結ぶべきです。
「母がよろしくと申しておりました」となるわけですね。